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2025.06.20
老人ホーム紹介サービスの必要性と問題点
昨年末頃の新聞等のメディアによる報道を皮切りに、一般的な認知度の低かった老人ホーム紹介サービスが一気に世間から注目を集めるようになりました。
そんな中、業界内では事業規模が小さく知名度も低いopsol高齢者・ケア住宅紹介サービスが複数のテレビ局から取材を受け、全国ネットのテレビ番組に生出演するまで注目される事になりました。
今回は、一連の報道や実際に業界内で起こっている問題点を改めて振り返り、その上で老人ホーム紹介サービスの必要性と本質的な問題について考えてみたいと思います。
≪目次≫
1、老人ホーム紹介サービスとは?
2、老人ホーム紹介業界で起こっている問題
3、老人ホーム紹介サービスの必要性
4、opsol高齢者・ケア住宅紹介サービスが出来る事
5、まとめ
老人ホーム紹介サービスとは?
簡単に説明すると、「老人ホームを探している相談者」と「入居者を募集している老人ホーム」とをマッチングするサービスです。
ただし、老人ホームと一言で説明すると簡単に見えますが、実際には
介護付き有料老人ホーム
住宅型有料老人ホーム
サービス付き高齢者向け住宅
認知症対応グループホーム
特別養護老人ホーム
介護老人保健施設
等々、代表的な種類だけでもこれだけ複雑に分類されます。
更には、、、
健康型有料老人ホーム
ケアハウス
経費老人ホーム
介護医療院
障がい対応グループホーム
シニア向けマンション
高齢者専用賃貸住宅
等といった一般認知度の低い老人ホームや高齢者施設もあります。
老人ホーム紹介サービスは、老人ホームを探したい方の身体状況や希望条件を踏まえ、数ある選択肢の中から最適な老人ホームを提案し、相談者が希望する老人ホームに入居出来るようサポートするという、とても専門的で社会性が高いサービスであると言えます。
老人ホーム紹介業界で起こっている問題
2025年を皮切りに、超高齢社会日本においては高齢者人口(特に75歳以上の後期高齢者)が今後更に激増していきます。それに伴い、老人ホームや高齢者向け住宅を検討する人数も確実に増えると予想され、老人ホーム紹介サービスも今後より社会から必要とされるサービスになると考えております。
そんな中、
2024年度末頃から、老人ホーム運営会社や老人ホーム紹介会社に関するネガティブなメディア報道が頻発するようになりました。
今回は改めて老人ホーム紹介業界内で起こっている具体的な問題点を説明します。
①紹介手数料獲得を優先した悪質な斡旋紹介(いわゆる人身売買行為)
老人ホーム紹介サービスは、紹介業者が紹介した老人ホーム(高齢者住宅等)に入居希望者が入居した場合に、老人ホーム運営会社から受け取る紹介手数料を収益源としています。
もちろん、老人ホーム紹介サービスも事業として運営されていますので、提供するサービスの対価として報酬を受け取る事は何ら問題はありません。
ただし、マッチングサービス(仲介サービス)である以上、相談者(入居希望者)の利益に反するような行為をする事は倫理上許されないと考えられます。
具体的には、
利用者の要望に合った候補施設では無く、手数料を多く支払う候補施設へ無理に斡旋する行為
・希望する地域から離れた施設への入居を強引に進められる
・自宅近くの施設を見学したいと言っても断られる
・比較検討したいのに1か所しか候補施設を紹介してくれない
上記のような(一部の)紹介事業者の行為により、実際にはより希望条件に近しい候補施設があるのにも関わらず、紹介業者が得られる手数料金額がより高額な施設への入居を斡旋されるような事例が散見されます。
※実際に、上記のような対応をされた入居希望者(そのご家族)から、opsol高齢者・ケア住宅紹介サービスに助けて欲しいという相談依頼を何件もいただき解決しております、、、
②老人ホーム運営会社に対する過剰な手数料要求行為
老人ホーム紹介サービスは民間の高齢者施設(有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅)の普及に合わせて発展してきた新しいサービスであり、現時点で業界専用の法律や明確な管轄省庁等がありません。
その為、紹介手数料に関するルールや法律も無く、金額に関しては老人ホーム運営会社と老人ホーム紹介会社による個別契約によって決定する事になります。
このこと自体はそれほど問題がある事ではありませんが、一部の老人ホーム紹介事業者においては上述した「人身売買行為」を助長するような契約条件を提示している実態があるようです。
※実際に、複数の老人ホーム運営会社の担当者から、耳を疑いたくなるような話を聞いています
・手数料金額が高い施設から優先的に提案するから、紹介して欲しいなら手数料金額を上げろ
・〇〇万以下の手数料では提携契約をしていない、提携して欲しいなら〇〇万以上の設定にしろ
・近くの施設が手数料▲▲▲万払ってくれる、あなたの施設も集客したいなら▲▲▲万くらい払わないと、、、
事業として老人ホーム紹介サービスを提供しているので、売上/利益を追求する事自体を否定するつもりはありませんが、、、相談者の要望を無視するような紹介サービスは「社会悪」であり、またパートナー企業となる老人ホーム運営会社の意向に反した手数料要求は紹介サービス全体の印象を悪くするので厳に慎むべきと感じます。。。
※ちなみに、老人ホーム紹介事業者が多く加盟する「高住連(高齢者住まい事業者団体連合会)」の調査によると、老人ホーム紹介会社が受け取る手数料金額の全国平均は「21.5万円」と発表されています。
参考サイト:高齢者向け住まい紹介事業に関する実態把握調査の結果報告
しかし、大阪の大手紹介サービス提供会社の中には、実際に受け取った手数料金額の平均が「30.4万円」と公然と発表している企業もあります、、、
opsol紹介サービスの昨年度の手数料金額平均は「22.5万円」、本年度6月末までの手数料金額平均は「21.4万円」となっております。opsol紹介サービスは手数料金額を施設選定の基準にしていないので妥当な結果だと考えています。
③悪質な老人ホーム紹介サービスを利用するデメリット
本来、老人ホーム紹介サービスを利用する事で、老人ホームを探している相談者はより多くの選択肢(施設情報)の中から、より希望条件に合った最適な候補施設を選定できるはずです。
しかし、昨今の業界内の不正報道や悪質な老人ホーム紹介サービスの存在が明らかになった事で、質の悪い老人ホーム紹介サービスを利用する事のデメリットが大きくなっていると感じます。
最も分かり易いのが、上述した「人身売買行為」の犠牲になる事ですが、、、
最近では、老人ホーム運営事業者による老人ホーム紹介会社の選定(パートナー企業として提携契約をするか)も頻繁に行われる傾向にあります。
具体的に説明すると
評判の悪い老人ホーム紹介会社からの入居者紹介を受け付けない
・高額な手数料を要求する紹介会社とは契約しない
・空室があっても評判の悪い紹介会社には満室と伝える※事前に提携契約をしていても
・空室が多い時の相談は受けるが、空室が少なくなったら嫌いな紹介会社からの紹介は断る
正式に事業として紹介サービスを提供している事業者としか付き合わない
・法人登記をしていない個人事業の紹介サービスとは契約しない
・高住連に登録している事業者としか契約しない
上記のような方針で老人ホーム紹介事業者と付き合う老人ホーム運営事業者が増えたように感じます。
これらの事を踏まえて、老人ホーム紹介会社を選ぶ際に認識しておくべき事をまとめると
悪質な老人ホーム紹介会社に依頼すると、相談者の希望よりも紹介会社が受け取れる手数料が高い施設を斡旋される可能性がある事
評判の悪い老人ホーム紹介会社に依頼すると、空室があっても老人ホーム運営会社から入居相談を断られる可能性がある事
個人事業や活動実績の無い紹介サービスに依頼すると、そもそも紹介可能な老人ホームが少ないので希望条件に合った施設が候補に入らない可能性がある事
これらのリスクやデメリットを予め認識しておくことは非常に重要だと思います。
老人ホーム紹介サービスの必要性
ここまで、老人ホーム紹介サービス業界が抱える負の部分を強調してお伝えしてきました。
しかし、超高齢社会日本において、老人ホーム紹介サービスは絶対に必要なサービスである事を改めてお伝えしたいと思います。
老人ホーム紹介サービスが必要な理由
最適な選択肢(老人ホーム)を選定する事が難しい
⇒介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、認知症グループホーム、高齢者専門賃貸住宅、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護医療院、、、高齢者施設にも様々な施設種類があるので、専門知識が無い一般の方が正解を見つけ出す事は極めて難しいと言えます
★老人ホーム業界の知識があり、入居相談実績が豊富な老人ホーム紹介サービスに相談する事で解決可能!
膨大な情報量を網羅的に把握し比較検討する事が難しい
⇒大阪府下だけでも3,000棟を超える民間の高齢者施設(老人ホーム)が存在します。それぞれの施設毎に、料金設定や入居条件、更には人員配置や提供されるサービス、また対応可能な医療行為等に違いがあります。また日々変動する「空室状況」を正確に把握する事も必要であり、これらを一般のご相談者様や地域のケアマネジャー及び病院のソーシャルワーカーが自ら調べる事は不可能に近いと言えます。※インターネット上では公開されていない情報が多い事も要因
★多くの老人ホーム運営事業者と連携しており、地域の高齢者施設情報を収集している老人ホーム紹介サービスに相談する事で解決可能!
施設探し以外のサポートが必要な相談者も多い
⇒老人ホームを探す必要がある方の中には、頼れる身寄りがいない方や生活保護を受給している方もいます。自分に合った老人ホームが見つかったとしても、実際に入居するまでには様々な手続き等が必要です。例えば施設見学をする場合、身寄りが無い方であればご自身で施設まで行く必要がありますが、身体的な理由や経済的な理由で移動する事が難しい方も多くいらっしゃいます。そんな場合、ケアマネジャーや病院のソーシャルワーカーが送迎用の車を用意して見学時の送迎や同行サポートをする事は一般的に難しいと想定されます。これらは入居時の移動や住所変更等の手続きについても同様です。
★対面式でサービスを提供しており、見学送迎や行政手続きサポートも行う老人ホーム紹介サービスに依頼する事で解決可能!
上記のように、老人ホーム探しは非常に複雑で様々な課題もある事から、専門スタッフのサポートが期待できる「老人ホーム紹介サービス」は超高齢社会日本に無くてはならないサービスであると言えます。
大事なことは、
「信頼出来る老人ホーム紹介サービスに依頼する」
という事です!
opsol高齢者・ケア住宅紹介サービスが出来る事
より誠実で中立な紹介サービスを提供し業界の規範となる
⇒2025年以降、更に老人ホーム紹介サービスのニーズが高まる事で、新規参入してくる事業者も益々増えると想定されます。そんな中、新聞やテレビ番組にて一部の紹介事業者の実態(高額な手数料の請求や人身売買と揶揄されるような対応)が取り沙汰されており、老人ホーム紹介サービス利用者の不安を煽っているような状況も見られます。全ての老人ホーム入居を希望される方に、安心して老人ホーム紹介サービスを利用していただけるよう、「誠実で中立」なサービス提供を今後も徹底し、業界の規範となるよう精進してまいります。
業界の問題点や課題について情報発信し老人ホーム紹介業界の健全化を推進する
⇒上述したように老人ホーム紹介業界は明確な法規制等が無い事で、違法では無いが倫理観が欠如したサービスを提供している事業者が乱立しているのが現状です。業界団体の高住連が悪質なサービス提供を止めるよう発信はしていますが、強制力や罰則が無い為まだまだ改善には至っていないと認識しています。老人ホーム紹介サービスが世間から必要なサービスであると認知していただけるよう、微力ながら今後も業界の健全化に繋がる活動を行ってまいります。
※こちらのコラムもご参照ください「2025年問題と老人ホーム紹介サービスの課題」
まとめ
今回は、私が出演したテレビ番組でも特集されていた「老人ホーム紹介サービスの問題点」について詳しく記載させていただきました。老人ホーム紹介サービスに携わる全ての事業者が、「中立で誠実な紹介サービス」を提供出来るような業界になる事を願いつつ、今後も愚直に活動していきたいと思います。テレビ番組では「信頼出来る紹介サービス」として取り上げていただきましたが、opsol高齢者・ケア住宅紹介サービスも慢心せず「中立で誠実な紹介サービス」を今後も提供し続けることをお約束します。
信頼出来る老人ホーム紹介サービスをお探しの方はopsol紹介サービスへ!
老人ホーム紹介サービスのセカンドオピニオンとしてopsol紹介サービスにご相談ください!
≪著者情報≫
石津 和幸(イシヅ カズユキ)
opsol高齢者・ケア住宅紹介サービス代表西日本で唯一、「老人ホーム探しの専門家」として大手新聞社主催のメディアサイトに登録されている、高齢者・ケア住宅探しのプロフェッショナル。
「中立・誠実」を理念に掲げ、業界の健全化推進にも取り組んでいる。「信頼出来る老人ホーム紹介サービス」としてメディア出演実績多数!
★フジテレビ(めざまし8)・読売テレビ(ミヤネ屋)・関西テレビ(報道ランナー)・ABEMA TV(ABEMAヒルズ)等々
※参考コラム:めざまし8&ABEMAヒルズ出演報告