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2025.02.03
摂津市の老人ホーム探し~ALSで悩む老老世帯のサポート事例~
80代 / 男性/ALS
「指定難病」という言葉を聞いた事があるでしょうか?
指定難病とは、「厚生労働大臣が指定する原因不明で治療方法が確立していない難病」の事を指します。
今回は、指定難病の一つである「ALS:筋萎縮性側索硬化症」を患われた方の老人ホーム探し相談事例をご紹介します。
入居事例紹介
≪目次≫
1、入居検討者様の情報
2、老人ホームを探す上でのご希望条件
3、opsol高齢者・ケア住宅紹介サービス利用の経緯
4、最適な施設選定のポイント
5、実際に行ったサポート内容
6、ご相談者様の声
老人ホーム入居検討者様の情報
基本情報:80代の男性 ALS(筋萎縮性側索硬化症)
身体状況:要介護③ ※つたい歩き~車椅子一部介助レベル
医療行為:無し
居住状況:摂津市の一軒家で奥様と二人暮らし※老老世帯
ALSとは
⇒手足・のど・舌の筋肉や呼吸に必要な筋肉がだんだんやせて力がなくなっていく病気です。しかし、筋肉そのものの病気ではなく、筋肉を動かし、かつ運動をつかさどる神経(運動ニューロン)が主に障害をうけます。その結果、脳から「手足を動かせ」という命令が伝わらなくなることにより、力が弱くなり、筋肉がやせていきます。その一方で、体の感覚、視力や聴力、内臓機能などはすべて保たれることが普通です。
※参照 難病情報センター
老人ホームを探す上でのご希望条件
予算:家に残る奥様の生活も考慮し、年金の範囲内で支払い可能な額にしてほしい
立地:高齢の奥様が自転車で通える範囲で探して欲しい
サービス内容:ALSが進行しても対応してもらえる医療体制が整った施設を希望したい
入居時期:出来るだけ自宅で生活したいが、寝たきりになる前には入居したい
opsol高齢者・ケア住宅紹介サービス利用の経緯
地域の難病支援を行っている保健所の担当保健師様から、opsol紹介サービスの石津に相談する事を提案されたのが今回のご依頼をいただくきっかけになったとの事です。
以前に、別のALS患者の方の老人ホーム探しをした際に関わらせていただいた保健師様で、その際のopsolの親身な対応に好感を持ってくださったらしく、今回の方の施設探しも相談しようと決めていてくれたようです。
最適な施設選定のポイント
ALSの対応が必要な点
最近は「看取り対応が可能」とアピールする老人ホームや、「看護師24時間対応」といった医療体制をアピールする高齢者施設が増えている印象ですが、実際には看取り対応の実績が少ない施設や、看護師が24時間対応が出来ない施設(夜間はオンコール対応のみ等)もあり、ALSのような進行性の難病の対応を安心して任せられる施設は少ない点
入居希望エリアが限定されている点
高齢の奥様が自転車で通える範囲という希望であった為、自宅から大きく離れない範囲で施設を選定する必要があった点
費用負担減免の対応
毎月支払い可能な金額に上限がある為、希望予算内で収まるよう料金減免の相談に乗ってくれる施設を選定する必要があった点
実際に行った老人ホーム入居サポート内容
ご自宅での家族会議に参加
⇒色々と考慮すべき条件がある相談内容であった為、担当の保健師様に事前に本人様とキーパーソンの奥様と直接お会いした上でお話をさせてほしいと依頼、摂津市のご自宅にて面談を実施させていただく。ご希望条件やお困り事などを細かくヒアリングさせていただいた上で、摂津市周辺の高齢者施設の運営状況やALSという指定難病の方が老人ホームに入る際の注意点などを説明させていただく。その上で、医療体制が整った候補施設を複数提案させていただき、まずは一度民間の高齢者施設がどういったものなのかを知る為に施設見学をするよう提案し、見学日程の調整まで行う。
見学対応
⇒初回の施設見学は、希望地域からは少し離れるが医療体制が整っており、料金の減免相談も可能な茨木市のサービス付き高齢者向け住宅に行く事となった。見学当日は、ご自宅まで担当の石津が車でお迎えに伺い、玄関から車までの移動を奥様と協力しサポートさせていただく。見学先では施設から車椅子をお借りして館内を見学していただき、施設担当者に施設内で出来る事と出来ない事、また料金減免相談について対応出来る範囲について説明をしていただきました。見学後、ご本人様から「とても良い施設で安心して生活が出来るイメージが湧いた、初めての見学で不安だったけど気持ちが楽になった」とのお言葉を頂戴しました。ただ、急いで入居する想定では無かった為、仮申込等は行わず、身体状況が変わったらまた話を進めましょうという方向で一旦対応は完了とした。
施設再選定と入居調整対応
⇒前回の見学から2週間後、キーパーソンの奥様から電話があり、「茨木の施設はすごく良かったけど私が通うには遠すぎる、家の近くで入居出来る施設は無いだろうか?」という内容でした。ちょうど良いタイミングで、摂津市に新規オープン予定の24時間看護体制の住宅型有料老人ホームの情報が入ってきたばかりだったので、前回見学した茨木の施設程の医療体制や実績は無いが、入居相談が可能な施設がある事を伝えたところ、是非見学したいとのご要望だったので即日オープン前の摂津の施設に相談し見学日程の調整を行う。
その後、見学送迎&同行サポート・自宅での本人面談同席・診療情報提供書の手配と提出サポートと、入居に向けての各種サポートを行い、無事に自宅から自転車で通える住宅型有料老人ホームへの入居が決定した。
入居契約~入居当日対応
⇒入居当日より前に、施設運営会社との入居契約を行う話となり、キーパーソンの奥様から「不安だから契約に立ち会って欲しい」と依頼され、事前契約当日の送迎サポートと入居契約の立ち合いを行い、無事に事前契約対応が完了した。
最後に、入居日当日のご本人様の送迎サポートを行い、全ての入居サポート対応が完了となった。
ご相談者様(キーパーソンである奥様)の声
本人の要望や予算に関する条件に合わせて施設を提案してくれてすごく助かった。見学時は送迎だけじゃなく階段の上り下りもサポートしてくれて本人もすごく安心していた。契約の立ち合いや入居時の送迎と、最後まで手厚いサポートをしてくれて本当にありがとう。入居後も困った事があれば相談に乗って欲しい。
※今回ご紹介させていただいた施設
種別:住宅型有料老人ホーム
住所:大阪府摂津市
特徴:24時間看護師常駐体制を整え、低料金でも看護・介護サービスの提供を行える摂津市では希少な施設
運営会社:グループ企業で大阪府下全域に有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅を運営
担当者から一言
今回は、「ALS:筋萎縮性側索硬化症」という指定難病のなかでも特に対応が難しいとされる病気をお持ちのご相談者様の施設探しサポートでした。進行性の難病をお持ちの方に対しては、将来的な病状の悪化を想定した施設提案が必須であり、今回も医療体制を重視した提案を行わせていただきましたが、最終的にはご家族様が面会に通える範囲という条件を優先し、ご本人様及びご家族様に満足いただく結果となった相談事例でした。
老人ホーム探しはまさに十人十色、ご相談者様によって最適な選択肢は違うという事に改めて気付く事ができました。これからも、一般論や先入観に囚われることなく、ご相談者様に最大限寄り添った老人ホーム紹介サービスの提供を心がけていきたいと感じました。
opsol高齢者・ケア住宅紹介サービスでは、ご相談者様のご状況及びご要望を勘案し、老人ホーム探しのプロフェッショナルとして提案やアドバイスをする事で、より最適な施設探しを実現出来るようサポートしてまいります。
摂津市で老人ホームを探すならopsolにご相談ください!
≪著者情報≫
石津 和幸(イシヅ カズユキ)
opsol高齢者・ケア住宅紹介サービス代表西日本で唯一、「老人ホーム探しの専門家」として大手新聞社主催のメディアサイトに登録されている、高齢者・ケア住宅探しのプロフェッショナル。
「中立・誠実」を理念に掲げ、業界の健全化推進にも取り組んでいる。