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2024.12.11

大阪市の老人ホーム探し~救護施設から高齢者住宅への転居~

60代 / 男性/人工透析

皆さんは「救護施設」というものを知っていますか?
高齢者施設や医療施設は聞いた事がある方も多いと思いますが、救護施設はほとんどの方が知らないのではと思います。
今回は、一般認知度の低い救護施設に入居していた方の老人ホーム探し相談事例をご紹介します。

入居事例紹介

≪目次≫
1、入居検討者様の情報
2、老人ホームを探す上でのご希望条件
3、opsol高齢者・ケア住宅紹介サービス利用の経緯
4、最適な施設選定のポイント
5、実際に行ったサポート内容
6、ご相談者様の声

入居検討者様の情報

基本情報:60代後半の男性 身寄り無
身体状況:要介護③ ※車椅子自走レベル
医療行為:人工透析 ※週に3回
居住状況:元々は大阪市西成区の救護施設で生活をしていたが、透析が必要な状態となり入院、その後要介護③の認定が出た事で救護施設には戻れなくなり転居先を探す事になった。

救護施設とは

⇒身体や精神の障害や、何らかの課題(生きづらさ)を抱えていて、日常生活を営むことが困難な方たちが利用している福祉施設です。また、社会福祉法第2条によって定められた第一種社会福祉事業で、生活保護法第38条第1項第1号によって規定された保護施設のひとつです。
※参照 全国救護施設協議会HP

ご希望条件

予算:生活保護受給中につきその範囲内で入居出来る事
立地:入院前に入居していた救護施設がある地域の方が良い
サービス内容:週に3回透析に通わないといけないので、送り出し等の対応をしてくれる施設を希望。また透析クリニックは変えたくないので送迎可能な範囲内で探して欲しい。
入居時期:救護施設の制度上、入院から3か月以内に転居を完了させる必要がある。1か月以内に入居可能な高齢者向け住宅を紹介して欲しい。

opsol高齢者・ケア住宅紹介サービス利用の経緯

入院先の病院(大阪市西区)で担当になったMSW(メディカルソーシャルワーカー)が、以前に勤めていた病院で退院患者様の施設探しをする際に、opsol紹介サービスの石津に何度も相談をしていた事から今回のご依頼をいただく事となった。
以前にも、生活保護受給の方や身寄りの無い方の施設探しを相談した事があり、その際に親身に対応してくれた記憶があり、新しい病院でも困った際には相談しようと決めていてくれたとの事でした。

最適な施設選定のポイント

透析通院が必要な点

透析が必要な場合、週に3回は施設外の透析クリニック等に通う必要があり、施設側としては送迎時の送り出しやお迎えの対応が必要となり、また透析に行っている間は施設内でのサービス提供も出来ない事から、透析が必要な方の受入を積極的に行わない老人ホーム等も多い点。

入居希望エリアが限定されている点

住み慣れた地域の中でも、継続通院を希望する透析クリニックの送迎範囲内で入居可能な施設を選定する必要がある点。

スピード対応

入居期限が近い為、期日内に確実に入居が出来るよう空室があって受入までをスムーズに対応してくれる施設を選定する必要がある点。

身寄り無

連絡が取れる親族等の身寄りが無く、施設入居に関する全てにおいてサポートが必要な点。

実際に行ったサポート内容

関係者からの詳細なヒアリング

⇒キーパーソンになる方がいない為、依頼をくれた病院のMSWと生活保護の担当ケースワーカーから、現在の身体状況やこれまでの生活歴、また本人の性格や施設入居に関する要望等を詳しくヒアリングを行った。また、救護施設に入居していた方の転居に伴い必要なサポート内容や留意事項等も事前に確認し、それらを全て勘案して施設選定を行った。

施設選定

⇒まずは継続を希望している透析クリニックに送迎可能範囲の確認を行い、そのエリアの中で空室があり相談が可能な候補施設を絞り込んでいった。最終的には、住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅からそれぞれ1候補ずつを検討可能候補として絞り込み、合計2施設の比較検討資料を作成し入院中のご本人様に提案する事となった。

見学対応

⇒ご本人様が提案した2候補施設をどちらも見学したいとのご要望であった為、病院と施設の都合を確認し見学日程を調整した。見学当日はopsolにて送迎用の車両を用意し、病院から検討施設の送迎対応を行った。候補2施設の見学を終えてご本人の意向を確認したところ、より自由度の高いサービス付き高齢者向け住宅の入居を希望されたのでその方向で各種手続きを進めていった。

入居調整対応

⇒病院に診療情報提供書の作成依頼、ご本人様面談の日程調整と当日の同席対応、退院入居日の調整等を行い無事に期日内の入居手配を行った。また今回のご利用者様は、「生活保護・身寄り無・透析・救護施設からの転居」とより多くのサポートが必要な方であった為、「保護費から支給される物品の見積もり手配、必要物品の代理購入、透析クリニックと入居後の各種調整、救護施設の荷物引き取り対応、退院日の送迎、生活保護の申請同行、住所変更手続き同行、入居先施設への貴重品の引き渡し対応、、、等々」を行い、無事に入居対応が完了した。

ご相談者様(病院のMSW)の声

病院としては対応出来る業務に制限があるので、今回の対応はとても助かった。困難事例だったのでかなり負担をかけてしまったけど、期日内に患者さんが希望する条件の施設に入居する事が出来て本当に感謝している、今後も施設への退院支援が必要な際は絶対に相談します、ありがとう!

※今回ご紹介させていただいた施設
種別:サービス付き高齢者向け住宅
住所:大阪市西成区
特徴:食事とおやつで出される自家焙煎のコーヒーが自慢の施設。最寄駅からも近くデイサービスも併設しており元気な方から重症度の高い方まで入居が可能。
運営会社:関西圏を中心に広域で介護、医療、障がい事業を展開する企業

担当者から一言

今回は、身寄りが無く様々な制約がある中での施設探しの対応でしたが、利用者様に必要なサポートの提供とよりそった親身な対応が、より最適な転居先をスムーズに見つける事に繋がった相談事例でした。
opsol高齢者・ケア住宅紹介サービスでは、ご相談者様のご状況及びご要望を勘案し、老人ホーム探しのプロフェッショナルとして提案やアドバイスをする事で、より最適な施設探しを実現出来るようサポート致します。

これからも、様々な理由で老人ホーム・高齢者施設を探す必要があるご相談者様のお役に立てるよう取り組んでまいります。

 

≪著者情報≫

石津 和幸(イシヅ カズユキ)
opsol高齢者・ケア住宅紹介サービス代表

西日本で唯一、「老人ホーム探しの専門家」として大手新聞社主催のメディアサイトに登録されている、高齢者・ケア住宅探しのプロフェッショナル。
中立・誠実」を理念に掲げ、業界の健全化推進にも取り組んでいる。