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2024.10.17

終末期だからこそ本人の希望を叶えてあげたい~入居事例紹介~

80代 / 男性/抹消点滴

人生の最後の瞬間をどこで迎えるか、これは高齢者介護に関わる家族や本人にとって非常に重要な選択になります。大きく選択肢を分類すると「病院or公的施設or民間施設or自宅」になります。

今回は終末期に近い状態のご家族様を、「より自宅に近い環境で看取りたい」というご要望があったご相談者様からいただいたお声を紹介します。

入居事例紹介

≪目次≫
1、入居検討者様の情報
2、老人ホームを探す上でのご希望条件
3、opsol高齢者・ケア住宅紹介サービス利用の経緯
4、最適な施設選定のポイント
5、実際に行ったサポート内容
6、ご相談者様の声

入居検討者様の情報

基本情報:80代後半の男性
身体状況:要介護③ 車椅子への移乗は可能 食事意欲低下
医療行為:抹消点滴 ※過去に誤嚥性肺炎で入院
居住状況:回復期リハビリテーション病棟に入院中 入院前は交野市の自宅で独居生活していた
※認知症の進行もあり、食事に対する意欲が低下し抹消点滴で栄養と水分を摂取している状況。ご家族様は経管栄養(胃ろう・経鼻経管等)は望んでおらず、自然な流れでの看取りを考えていた。

ご希望条件

予算

お母様(本人の奥様)も高齢者施設に入居しているので高額な費用負担は難しい、ただし入居期間が長くなる想定をしていないので多少は家族で負担をしてでも良い施設に入れてあげたい。

立地

本人、家族共に交野市周辺に住んでいるので、車ですぐ駆け付けられる範囲で探して欲しい。

サービス内容

本人が好きな物を好きなタイミングで食べれるような環境が望ましい、また現状は病院なので抹消点滴をしているが本人は嫌がっており、時には自己抜去をしてしまう。死期を早めてしまうかもしれないが、本人が希望しない時は無理に点滴をしなくて良いような柔軟な対応をして欲しい。

入居時期

本人が病院だと食事を積極的にしないし点滴も嫌がっているので、なるべく早く自由に過ごせる環境に移してあげたい。

opsol高齢者・ケア住宅紹介サービス利用の経緯

入院中の病院の相談員(MSW:メディカルソーシャルワーカー)から紹介をされた。opsolは無理やり施設入居を勧めたりせず、結果的に施設入居に至らなくても気持ちよく対応してくれると聞いて相談してみようと思った。

最適な施設選定のポイント

医療行為対応

食事を摂らず栄養不足となった際に適時「抹消点滴」の対応をしてくれる体制が必要な点

柔軟な対応

抹消点滴が必要な状態でも、本人が嫌がった場合は無理に点滴をしない判断をしてくれる往診医に主治医になってもらう必要がある点

看取り状態での受入れ相談

施設に入居してもすぐに看取り対応になる可能性があり、受け入れる側の施設としてはデメリットが多い入居相談になる点※それを踏まえて受け入れてくれる点、その上で希望条件に合った施設を探さないといけない点

実際に行ったサポート内容

直接面談

入院中の病院内にて、キーパーソンである長女様と直接お会いし要望のヒアリング等を実施。希望のエリアや上限予算等を細かく確認した上で、老人ホームの種類別の特徴や条件に該当しそうな候補施設の説明を実施。

施設選定

ご希望の条件とご本人様の現在の身体状況、また看取り期である事を理解した上で入居検討をしてくれる柔軟な施設を選定、希望に近しい候補施設を3施設選定し後日ご家族様に提案を行った。

施設見学

ご提案した候補施設をご家族で比較検討していただき、月額料金は若干高額になるがより柔軟な対応が期待できる候補施設への見学希望意思を確認。候補施設とご家族様のスケジュールを調整し見学日を設定し、施設見学当日はopsol担当者の石津が同行しサポート対応を行う。※長女様がご自身で車を運転される方であった為、送迎対応は行わず

入居調整

後日、長女様から入居希望意思を確認し、入院中の病院へ連絡し診療情報提供書の作成依頼と入居前のご本人様面談の日程調整を依頼。最短の日程だとご家族様が本人面談に参加出来なかった為、担当の石津が入院中の病院での施設と本人様との面談に参加、ご家族の意向を施設責任者へ伝えスムーズに面談対応が進むようにサポートさせていただく。即日、施設責任者からに入居受入可能の返事をもらい、そのまま病院担当と最短の退院可能日程を確認、ご家族の希望に合わせて退院入居日を調整する。

入居当日対応

退院時の病院から施設への移動は、ストレッチャーでの移動が必要であった為、専門の介護タクシー業者を手配し対応。opsol担当の石津は先に入居先施設で到着を待ち、問題無く入居対応が完了するかを見届けさせていただいた。入居と同時に新しい主治医による往診が行われ、緊急時の対応や抹消点滴についての説明がされており、紹介者としても安心出来た。

ご相談者様の声

入居当日は長女様と遠方から次女様も来られていたので、入居対応完了後に挨拶をさせていただいた。
長女様からは、「病院からは、食事が摂れていないから経管栄養にしないと入居出来る施設は見つからないかもしれない、と言われていたので半分諦めていたが、すぐに候補施設を提案してくれてとても安心した。相談から入居までもスムーズで本当に助かった、病院では嗜好品の差し入れも出来なかったけどこれからは好きな物を食べさせてあげようと思う。本当にありがとう」
といった大変嬉しいお言葉を頂戴しました。
★数か月後、長女様から連絡をいただきました。内容は、「老健施設に入居している母親を、民間の有料老人ホームに転居させようと考えてる、是非また手伝って欲しい」という別のご家族様の施設探し依頼でした。
お父様は結局、施設入居後10日でご逝去されました。個人的には想像していたよりも早い看取り対応となった為、正直ご家族様に少し申し訳ない気持ちを抱いていました。しかし、結果的にはご家族様は本人の意思を尊重出来たと満足していただいており、お母様の施設探しも任せていただける事になりました。※お母様の転居対応も完了済み

※今回ご紹介させていただいた施設
種別:住宅型有料老人ホーム
住所:大阪府寝屋川市
特徴:看護師は日中のみ常駐、夜間はオンコール対応。施設長の人柄と施設スタッフの対応力は抜群で、入居者様に寄り添った対応をしてくれる人気施設
運営会社:大阪府下で6棟の有料老人ホームを運営

≪担当者から一言≫
今回は懇意にしている総合病院のソーシャルワーカー様からご紹介いただいたご相談でした。
「最後は自宅に近い自由な環境で看取りたい、本人の意思が尊重できる施設で最後の時間を過ごしたい」こういったご要望にも、opsol紹介サービスはお応え出来る選択肢をご提案します。

これからも老人ホーム・高齢者施設探しでお困りの方のお役に立てるよう取り組んでまいります。

 

≪著者情報≫

石津 和幸(イシヅ カズユキ)
opsol高齢者・ケア住宅紹介サービス代表

西日本で唯一、「老人ホーム探しの専門家」として大手新聞社主催のメディアサイトに登録されている、高齢者・ケア住宅探しのプロフェッショナル。
中立・誠実」を理念に掲げ、業界の健全化推進にも取り組んでいる。